まず、たいへん人を選ぶ内容であることは注意が必要。合わない人にはまったく合わない危険がある。
そもそも靴をフィーチャーしたゲームなので、試合形式のバリエーションをつけるのがたいへんそうだと事前に思っていたが、その通りの内容。それでも、距離や障害等で違いをつけて、まったく同じ条件の試合が無いところは特筆に値する。
操作は一般的な3Dゲームと同じだが感触としてはやや軽く、スライドパッドで微妙な操作を要求されるのがつらい。最初のうちはまっすぐ走るのにも苦労する。自分のすぐわきに見えているアイテムを取ることができないイライラは相当のもの。
赤・緑・青3種類の必殺技が使えるが、緑が役に立つ場面は非常に限られていてほぼ死に技。実質、スピードアップしか使わないので、このへんのバランス調整不足がもったいない。
物語は、最初のうちはなんとなく大会に出ているだけ。全国のライバルたちが、それぞれになかなかキャラが立っていて楽しい。
時折「シャドウ」という名前が悪者として聞こえてはくるものの、あまり実態がはっきりしないまま進行していく。
いよいよ最終決戦となったとき、それまでのぼんやりした感じと打って変わって緊迫した展開になる。ここの話が見られただけで、それまでの不満が一気に吹き飛んで感動と笑い(?)のうちに終わることができた。ただ、これも好き嫌いがはっきり分かれそうな話で、オーソドックスな話も超展開も受け入れられる人でないとお勧めはできません。私は大好きです(笑)